利府町上下水道事業の包括的民間委託について
利府町の上下水道は、建設投資も概ね完了し、今後は管路や施設の耐震化、老朽施設の更新を進めていくことになりますが、それには多額の費用が見込まれます。さらに、節水機器の普及等により給水収益等が減少傾向にあることや、近年の物価上昇の動向によっては、長期的に安定した事業経営が困難になることも予想されます。
このような中、これからも安心・安全な水道水の供給と、良好な生活環境を維持していくため、町民の生活に直結するライフラインを持続可能にすることを最優先に、包括的民間委託の拡充に取り組んでいきます。
利府町で実施する包括的民間委託とは
今まで業務ごとに、別々の民間事業者に委託していた業務を、1つの民間事業者に一括して委託することです。
今回は上下水道サービスの「水道施設維持管理業務」、「公共下水道施設維持管理業務」、「料金徴収・窓口関係業務」、「コンサルタント業務」を一括して10年間委託します。なお包括的民間委託への移行後も、料金設定や施設の整備方針の決定・実施など、上下水道事業の根幹となる部分は、これまでどおり利府町が行います。
利府町が包括的民間委託に至った経緯
1.「耐震化や老朽施設の更新に、今後も多額の費用が見込まれる。」
2.「節水機器等の普及により給水収益等が減少傾向にある。」
3.「上下水道経験職員の高齢化により、維持管理等において将来的に技術継承が課題。」
このような課題に早期に取り組み、町民の生活に直結するライフラインを持続可能とすることを最優先に取り組みを進めたものです。
「民営化」と「包括的民間委託」について
包括的民間委託は「民営化」ではありません。
「民営化」とは、保有する資産を企業に移し、運営権まで企業が有することを言います。
「包括的民間委託」とは、運営権は利府町にあり、資産の移譲などは行われません。今まで個別に委託していた業務を包括的に委託契約を行い、官民連携し業務を進めていくものになります。
そのため、上下水道の経営者である利府町がこれまでどおり責任をもってサービスを提供します。
包括的民間委託後のイメージ

参考資料
利府町上下水道事業包括的民間委託パンフレット (PDFファイル: 5.2MB)



更新日:2025年01月06日