帯状疱疹ワクチン予防接種
令和7年1月29日に開催の予防接種・ワクチン分科会で令和7年4月1日から定期接種として実施されることが決定されました。
【参考リンク】
厚生労働省 帯状疱疹ワクチン(別ページに移動します)
帯状疱疹とは
過去に水痘(一般的に「水ぼうそう」といわれています)に感染した時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下し、再活性することで帯状疱疹を発症します。50歳以上で発症率が高くなり、70歳代で発症する方が最も多くなっています。
主な症状は
神経に沿って帯状に皮膚の痛みやかゆみを伴う発疹と水ぶくれが出現します。また、合併症の一つに皮膚症状が治癒した後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
実施期間
令和7年4月1日~令和8年3月31日
定期対象者
定期接種の対象となる方には、毎年3月下旬頃に予診票を郵送します。定期接種として接種できる方が限られていますので、接種の必要性や副反応等をご確認の上、接種についてご検討ください。
- 年度内に65歳を迎える方(昭和35年4月2日~昭和36年4月1日)
- 60歳以上65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に障がいがあり、日常生活がほとんど不可能な方(該当の方はお問い合わせください)
- 令和7年度から令和11年度までの5年間を経過措置として、その年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳※を迎える方
年齢 | 生年月日 | 年齢 | 生年月日 |
---|---|---|---|
70歳 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日 | 90歳 | 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日 |
75歳 | 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 | 95歳 | 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日 |
80歳 | 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日 | 100歳 | 大正14年4月2日~大正15年4月1日 |
85歳 | 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日 |
100歳以上 |
大正15年4月1日以前に生まれた方 |
※ 100歳以上の方は令和7年度限り全員対象になります。
自己負担
ワクチンの種類 | 生ワクチン「ビケン」 | 組換えワクチン「シングリックス」 |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回 |
自己負担 | 4,900円 | 1回18,100円 |
※ 生活保護の方は無料で接種できますので、受付の際に医療機関へ生活保護受給者証を提示してください。
※ 接種当日、医師の診察により予防接種を受けられなかった場合でも、予診料として自己負担金1,600円をお支払いいただきます。また、改めて予防接種を受ける場合は、予診票の再発行(無料)が必要です。
生ワクチン「ビケン」 | 組換えワクチン「シングリックス」 | |
---|---|---|
接種回数 | 1回(皮下接種) | 2回接種(筋肉内接種) |
接種スケジュール | - | 通常2か月以上の接種間隔を置く |
接種をできない方 |
病気や治療によってい免疫が低下している方 | - |
ワクチンの予防効果 |
接種後1年時点 6割程度 |
接種後1年時点 9割以上 接種後5年時点 9割程度 接種後10年時点 7割程度 |
- 合併症の一つである帯状疱疹後神経痛(PHN)に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。
- 組換えワクチン2回目の接種として生ワクチンを受けること(交互接種)はできません。
副反応について
発現割合 | 生ワクチン「ビケン」 | 組換えワクチン「シングリックス」 |
---|---|---|
70%以上 | - | 疼痛※ |
30%以上 | 発赤※ | 発赤※、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感※、熱感※、腫脹※、疼痛※、硬結※ | 頭痛、腫脹※、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発疹、倦怠感 | そう痒感※、倦怠感、その他疼痛 |
※ワクチンを接種した部位の症状(各社ワクチンの添付文書より厚生労働省にて作成)
頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることもあります。
実施医療機関
【塩釜地区】令和7年度予防接種指定医療機関一覧(利府町、塩竈市、多賀城市、松島町、七ヶ浜町)(PDFファイル:112KB)
【宮城県】宮城県広域化予防接種事業指定医療機関(県のホームページへ移動します)
上記指定医療機関以外での接種を希望される場合は、町ホームページ「指定医療機関以外での予防接種を希望する場合」(別ページ)をご確認ください。
他のワクチンとの接種間隔について
医師が特に必要と認めた場合に、インフルエンザ予防接種、新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の同時接種が可能です。
ただし、生ワクチン「ビケン」の接種を受けた後、他の生ワクチンの接種を受ける場合は、27日以上の間隔を置いて接種を受けてください。
予防接種を受けることができない方
- 接種当日、明らかな発熱のある人(通常は37.5℃以上を指します)
- 重篤な急性疾患にかかっている人
- ワクチンの成分によってアナフィラキシーショックを起こしたことがある既往歴のある方
- その他、医師が予防接種を行うことが不適当な状態と判断した場合
予防接種を受ける前に医師とよく相談しなくてはならない方
- 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
- 過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた方
- 過去にけいれんを起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断を受けた方、近親者に先天性免疫不全症の人がいる方
- 抗凝固療法を受けている方、血小板減少症または凝固障害のある方
- 帯状疱疹ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれのある方
予防接種を受けた後の一般的注意事項
- 予防接種後24時間は、副反応の出現に注意しましょう。特に、接種直後の30分以内は健康状態の変化に注意しましょう。
- 予防接種を受けた当日は、激しい運動や過度の飲酒などは控えてください。
- 予防接種当日の入浴は差し支えありません。
更新日:2025年03月17日